キャラ×テク大全2 エアブラシ塗装の高次元テクニック編

 エアブラシはベタ塗りするのも簡単にできますが、どうせなら凝った塗装もしてみたいもの。「キャラ×テク大全2 エアブラシ塗装の高次元テクニック編」(以下、本書)はエアブラシ塗装の応用的な手法を解説したものです。


エアブラシだからできること

 本書は模型雑誌「月刊モデルアート」の増刊です。シリーズの2冊目となる本書は前作で基本的な使用法を扱っていたのに対し、キャラクターモデルをエアブラシで塗装するための「表現の幅を広げる様々な応用/高次元テクニック」(本書3ページ)を主な内容としています。

 基本的に重ね塗りが必要となるエアブラシ。下地に黒を塗る「黒立ち上げ」、暗めの下地から白を重ねて塗る「白立ち上げ」などエアブラシならではの塗装法を一章を使って解説、カーモデルなどで主流のメタリックに仕上げる「キャンディ塗装」のコツももちろんあります。

メタリック塗装で倍の倍の倍

 さて、キャンディ塗装に必要なのがメタリック塗料。メカの装甲や鎧などの金属感を出すために特殊な組成の塗料であるそれらは、他の塗料に比べ扱いが難しい部分があります。しかし、望み通りの仕上がりが達成されればキットの魅力が倍増すること間違いなしでしょう。

 本書では各種メタリック塗料の見本を掲載、印刷物ゆえ実際の色合いとは差がありますが、コメントも添えられているので印象は伝わると思われます。近年の技術進歩がもたらした種類増加とそれに重ねるクリアー塗料、さらに希釈に使う薄め液バリエーションのおかげで、その仕上がりには無限の可能性が広がっているのです。

鋼の機体、塗料を乗せて

 一口にキャラクターモデルと言っても様々ですが、本書でメインになっているのがアニメやゲームなどに登場するメカ、特に巨大ロボット系のキットです。中には「聖戦士ダンバイン」のサーバインのような、以前ガレージキットだったものをプラモ化した過去の名作も含まれています。

 また「戦闘メカザブングル」に登場したウォーカーマシン(以下、WM)の当時品再販キットを使った一連の作品は、現在見ても遜色ない当時の「リアル」を突き詰めた造形に現在の塗装技術が加わって十分鑑賞に耐えられるものになっています。

ランナーが見られるのはいいことだ

 本書だけではなく同社の増刊に見られるのは、紹介するキットのパッケージとランナー状態を掲載していること。その規模やパーツのレイアウトを購入する前に確認でき、メーカーごとの個性なども一見できるので地味にありがたい構成ではないでしょうか。

 実物がない分、スケールモデルとはまた違った表現の自由さがあるキャラクターモデル。発光して見えるような絵画的塗装、ラップフィルムや真綿を使ってテクスチャを再現する塗装法など、キャラクターモデルならではの制作工程を写真付きの解説を挟んで紹介されると、キットを制作するモチベーションが上がってくるでしょう。

「キャラ×テク大全2 エアブラシ塗装の高次元テクニック編」モデルアート社 2860円(税込)

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